300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

49冊目『このひと皿でパーフェクト、パワーサラダ』から初回は砂肝のビストロ風サラダ

[49-1]『このひと皿でパーフェクト、パワーサラダ』より初回は砂肝のビストロ風サラダ(p.16~)

坂田阿希子著、 学)文化出版局発行、 デザイン 湯浅哲也、撮影 邑口京一郎、スタイリング 久保原恵理、 編集 松原京子、浅井香織、2017年6月5日初版発行 

寒気団がやってくると予想されたが、強い風が吹き荒れたくらいな水曜からは野菜不足を補う料理本を。

調理時間:15分ほど 

主な材料:そぎ切りにした鳥砂肝、スライスした白マッシュルーム、手でちぎったドライいちじく、ベビーリーフ、オリーブオイル、みじん切りにしたニンニクとエシャロット、ローストして砕いたくるみ、シェリービネガー、塩、黒こしょうなど (*エシャロットがなければ玉ねぎで代用可)

調理の流れ:砂肝に塩胡椒をする。ドライいちじくとベビーリーフを混ぜ合わせてお皿に盛り付ける。オイルとニンニク、エシャロットを入れたフライパンを熱して香りが立つまで炒める。マッシュルームを加えて火が通ったら砂肝を加え炒める。(*レシピ外:ここで水分が足りないようなら赤ワイン少々を加える)肉に火が通ったら塩胡椒をふり、くるみを入れてさっと炒めたら、ビネガーを振り入れ酸っぱい匂いが飛ぶまで炒め、仕上げにオイルを加え混ぜる。サラダの上に砂肝を盛り付ける。

出来上がった料理:熱々の砂肝をサラダにのっけて食べる坂田家定番の料理を再現した。

銀皮を剥いた砂肝をそぎ切りするのがちょっと面倒だし、シェリービネガーなんて家に無い!と言いたくなるが、出来上がった料理を一口食べてムムムと唸るほど美味しいサラダ。量によってはこの削ぎ切りの作業に時間がかかるが、この手間は惜しむべからず。薄く切った砂肝に映える調味料の配合になっているし、食感もとても楽しいので。

お酢でソテーすることで味に深みが出て、砂肝のむにゅっとした歯ごたえと、ニンニクの香り、クルミの香ばしさに、ちらほら点在するいちじくの甘みをベビーリーフと一緒に口にすると、ワイン!ワイン!ワイン!!!と口が求める。砂肝に圧倒的な存在感はあるものの、影の主役はマッシュルーム。なんて旨味がある食材なんだろうと実感させられる。

砂肝は低カロリーで鉄分、亜鉛などの栄養価も高いし、お財布にもとても優しい食材。葉野菜やクルミと共に食せて、これだけお酒にあう一品はなかなかお目にかかれないので、リピートレシピに決定。

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出来立て湯気の上がる砂肝も美味しいが、冷えてもよし。(1枚目の画像が出来立て。2枚目は少し時間を置いてから)

 

東京ではインフルエンザが大流行。知人、友人も罹患し、仕事も1件キャンセルが発生したり、公私ともに影響が出始めている。ある友人などはインフルエンザにかかったパートナーが隔離され、3日間ほど顔も見られていないというので、大変なものだ。エールを送ったら、助けると思って高級食材を送れ!とねだられたので、目下はまっているお手軽かつ至福のお味のレシピを伝授する。

①お正月で余っているお餅を両面こんがりと焼く。②お正月で余っているカラスミを薄く切って、さっと焼く。海苔もさっとあぶる。③お餅の上に、カラスミ、バターを少しのせて、海苔にくるんと巻いて食す。

時間が経つとカラスミはしょっぱくなってくるが、お餅と一緒に食べることとバターの甘みで、美味しさを補う。お餅がいくつでも食べられそうな悪魔的なお味なので、お手元に食材があればぜひお試しあれ。カラスミがなければ、明太子でも美味しいと思う。明太子バター焼き餅。焼き海苔や青じそで巻くというのはいかが?

<ごはん日記>