300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

52冊目『二菜弁当』から3回めは肉巻き弁当

[52-3]『二菜弁当』から3回めは肉巻き弁当(p.62~)

オカズデザイン著、 成美堂出版発行、 デザイン 漆原悠一、栗田茉奈、梅崎彩世、撮影 加藤新作、スタイリング 中里真理子、 企画・編集 君島久美、2018年2月20日初版発行 

お昼頃より雲がかかり始め、風が強くなりだした金曜日。まだあったプレミアムフライデーにあやかってお肉様を使ったお弁当を。

調理時間:40分ほど(肉を漬け込む時間は含め、つけダレは作り置きがあるものとして)

主な材料:[肉巻きおむすび] 薄切り牛もも肉、炊きたてのご飯、みじん切りにしたクレソンの茎、(つけダレ:しょうゆ、白ワイン、砂糖、セロリ、青ネギ、ローリエ、にんにくなど) [クレソンのサラダ]  クレソンの葉、オリーブオイル、レモンの絞り汁、赤ワインビネガー。ラップに大きめの粒の塩を包んでお弁当に添える。(レシピ外) [二十日大根のマリネ] 二十日大根 [たらの芽のお浸し] たらの芽、鶏ブイヨン。

調理の流れ:[肉巻きおむすび] (※作業に一時間ほどかかり、しばらく馴染ませるほうが美味しいので、つけダレは前日までに作っておく)牛肉に塩少々をまぶし、つけダレにしばらく漬ける。ボウルにクレソンの茎、温かいご飯を入れさっくり混ぜ合わせたら、俵形にむすぶ。肉でおむすびをしっかり巻き込むんだら、油を引いたフライパンに入れ、巻き終わりを下にしてしばらく触らずに焼いた後、焼き色がつくまでコロコロ回しながら焼く。[クレソンのサラダ] ボウルにクレソンの葉、オリーブオイルを入れて手で全体をよく和えたら、レモン汁、ビネガーを加えさっくり和える。食べる際に塩をふりかける。 (レシピ外) [二十日大根のマリネ] クレソンサラダのボウルに入れて一緒に和える。 [たらの芽のお浸し] 塩茹でした後に塩少々加えた鶏ブイヨンに漬ける。

出来上がった料理:「がんばる日のごちそう二菜」より、かつて一世を風靡した肉巻きをメインとしたお弁当を再現した。

肉巻きについては、クレソンの茎と白米が思いの外混ざりにくいので、あらかじめ用意したラップの上に取り分けてから結ぶのも手。ほんのり甘く、でも牛肉そのものの素材の味を十分に堪能できる味付けで、ご飯の隙間にちらほら顔を覗かせるクレソンの茎の爽やかな香りと歯ごたえとのバランスが良い。漬け込んだ牛肉にご飯を包んだだけなのだが、お肉を焼いただけでは得られない満足感を確実に得られる。おいしい!クレソンがなければ、小口切りにした青ネギ、千切りにした大葉、ニュアンスは変わるが挽きたての黒胡椒をご飯に混ぜても良いだろう。

そこまでがっつり、コッテリはしていないが、口の中にどうしても肉の脂っぽさが残るので、それを休めるのがオイルでコーティングした後に、レモン汁とビネガーで和えることでさっぱり清涼感をもたらしてくれるのがクレソンのサラダ。ほぼ手を加えていないのに、これだけでお茶碗一杯分くらい食べられる!と感じさせる美味しさ(もちろん、合いの手のお肉は要るが(笑))クレソンのほろ苦さが苦手な方もいらっしゃるかもしれないが、お肉の付け合わせには抜群で、お酢の作用か生のままより苦味は感じないので一度お試しあれ。

 f:id:mutsuki:201804bob

風が薫る五月。お気に入りのワイン、肉巻きお弁当に果物も持って近くの公園にピクニックなんて、とってもご機嫌に過ごせそう。気合いの入ったイベントではなくて、カジュアルに緑を楽しむのにぴったりのお供。 

 

人生の先輩たちと飲んだ翌朝、奥様より「京都に戻って結婚されると主人から聞きました。本当ですか?」という超弩級びっくり仰天SMSが届く。え⁉︎誰の話?え…私?身の覚えが無いことばかりなんだけれど、なんだ?この伝言ゲーム。いくらハシゴ酒をしてそこそこお酒を飲んだとしても、口にした言葉、つまり事実が一つも入っていない。どうすればこんな妄想が生まれるのか。誰と取り間違えられているのか。ともかくこのデタラメな噂が流布するのだけは速やかに阻止したく、秒速で打った訂正メッセージを送る。お互いにこのホラ話を笑い飛ばして円満解決と思いきや、数時間後に中部在住のお姉様よりツッコミのメールが届き、冷や汗をかきつつ再び軌道修正メールを出す。人の口には戸口を立てられないとは言うのは本当なんだなぁ。あぁ、こわい。  

怪談からお笑いへと転換。飲み会に出た後は同席した人にお礼と帰宅の報告メッセージを送ることにしているが、先日は、宅飲みで一人あたりワインを1.5本ほど空けた後に千鳥足で帰宅。心配していた友人から届いたlineに大いに笑わせてもらう。酔いを文章で表せる力を、いつかわたしも身につけたいものだ。(ててててと打ちながら本人は寝落ちしていた)

f:id:mutsuki:20180427:plain

明日からGW前半が始まる。休みだからといって、あまり生活のリズムを崩さずに、緑がひかる季節の素敵な休日をゆるりと過ごせますように。

<ごはん日記>