300と数十日の食卓

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53冊目『とびっきりの、どんぶり』から3回めは豚キムチ丼

[53-3]『とびっきりの、どんぶり』から3回めは豚キムチ丼(p.29~)

小林ケンタロウ著、 文化出版局発行、 デザイン 小野明子、アートディレクション 白石良一、撮影 澤井秀夫、スタイリング 中安章子、料理アシスタント 下条美緒、板橋喜代美、片平真紀、2002年6月23日初版発行 2008年8月21日第14版

気温よりも、さあさぁっと吹く風がとても心地よい金曜は大好物のキムチを使ったどんぶりを。

調理時間:10分ほど

主な材料:豚肩ロース肉、根元を切ってほぐしたえのき、食べやすい長さに切った長ネギ、白菜キムチ、みじん切りにしたニンニクとしょうが、酒、しょうゆ、みりん、炒りごま、ごま油、あつあつご飯など。 

調理の流れ:フライパンを熱してごま油、にんにく、しょうがを入れ、香りが立つまで炒めたら、豚肉を入れ塩コショウをして色が変わるまで炒める。えのきを入れてしんなりするまで炒めたらキムチ、長ネギと調味料を加えさらに炒める。ゴマを加えさっと混ぜ合わせたら、どんぶりに盛り付けたあつあつご飯の上にのせる。

出来上がった料理:「ボリュームどんぶり」より、定番の豚キムチにえのき茸を加えることで食べ応えのある丼を再現した。

レシピでは、長ネギとキムチを同じタイミングで入れるように記されているが、白ネギなら火を通した方が臭みもとれ、甘みも増すのでよいが、青ネギの場合はゴマと同じタイミング、つまり火を止めてから加える方が美味しい。ニラも同じ。火を入れすぎるとせっかくの持ち味が失われてしまうので、最後に加えよう。

職場近くの定食屋さんで最初に口にしたときは、あまりの美味しさにびっくりしたものだが、今やすっかり家庭の味になった豚キムチ。人気なゆえに様々なレシピがあり、私自身も一時はオイスターソースなどを入れてさらに深みを出そうとしてきたが、キムチ自体にとっても旨みがあるので、そこを活かせばそれだけで十二分に美味しいんだなぁと気がつかせてくれたのが今回のもの。ごはんに合うようにちょっと甘みを持たせよう!で、みりんが入り、全体を確実にまとめるなら、やっぱりおしょうゆ!という最低限の調味料使いが、実にほっこりできて、食べ飽きない味に仕上げる秘訣。これは、よく出来ているなぁ。

お腹を空かせて帰宅したものの、あつあつのご飯なんて無いし、炊くまで到底我慢できないなら、冷凍うどんを使おう。茹でたてのおうどんにレシピ通り作った豚キムチと生卵を加えて、菜箸でクルクルと混ぜながら余熱でカルボナーラ状態にして食す。豚キムチとおうどんをより密接にくっつけるために入れた卵が実によい仕事をしてくれるので、おまけレシピとしてどうぞ。

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せっかく包丁とまな板を使うならと、野菜室に残っていた1/8の新玉ねぎもスライスして炒めたところ、甘みが増し、シャキっとした歯ごたえも加わってさらにパワーアップした一品となった。おいしい。 

 

1年12ヶ月の中で祝日が無い月は6月だけなんだとか。そう言われると長くもある30日だが、1年の折り返しの月は何かとやることが増えるので、一向に気にならないのは私だけか。

二日ほど前にドイツ人の友人がFBでシェアしていた記事経由で、Phil Collinsを久しぶりに観る。調べてみると2016年の番組出演の動画なのだが、うわぁ。よく出たなぁというのが正直な感想。英国留学時にひたすら聴いていたのが、このP. Collins, Sting, Police, The BeatlesにQueenの聞き取りやすい発音と歌詞の音楽で、OasisとBlurには現地で出会い、好きになったっけなぁ。

この数ヶ月の懸案事項がどうにか、なんとか解決出来そうなので、明日はスパークリングワインを丸っと一本飲んでちょっとだけ休む。頑張ろうと気合いを入れて努力し続けるのは大切だけれど、いつもフルスロットルで走り続けられるわけでは無いので、皆さんも、あ!これ以上やると倒れるかもと感じる前に休んで、よりよい夏だったり、秋、冬を過ごせますように(長めのタイムスパン(笑))。


Phil Collins: In the Air Tonight

<ごはん日記>