300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

56冊目『きちんと小鍋』から4回目はアボたまカレーベジ鍋

[56-4]『遅く帰った日のきちんと小鍋』から4回目はアボたまカレーベジ鍋(p.54~)

YOSHIRO著、 株)枻出版社発行、デザイン ピークス(株)、撮影 加藤史人、落合明人、スタイリング 松井緋音、編集 杉村貴行、 2018年11月30日初版発行 

今日は煮干しの日、ふんどしの日で仏滅だそうです。あれ?もっとも一般的なのは?断固スルーです。

調理時間:20分以内

主な材料:小房にわけたブロッコリー、ほぐしたシメジ、レッドキドニービーンズ、アボカド、卵黄、粗く刻んだクルミ、水、チキンコンソメ、ケチャップ、カレー粉(407kcal)

調理の流れ:小鍋に水と調味料を加え沸騰させる。ブロッコリーを入れ、沸騰したらシメジを入れて再び沸騰したらレッドキドニーを加えて、ブロッコリーが柔らかくなるまで煮る。アボカドをのせくぼみに卵黄を入れ、クルミを散りばめる。

出来上がった料理:アボカドとぷるんとした卵黄が目に入っただけで、うわっとテンションが上がるお鍋を再現した。

肉、魚介類が全く入らないベジ仕様だけれど、余熱でクリーミーな食感が増したアボカドの存在感がすごくて、食べ答えは十分。ブロッコリーは芯の部分が幸運にもたっぷりついていたなら捨てずに表面を削いで、最初から煮込むと出汁も出て美味。カレー粉が隠し味になっていることと、一般的に苦手な要素が少ないのでおもてなしにもぴったりな一品。

何回か作っているが、一度クルミを入れ忘れたことがあり、なんだか味に締まりが無いなぁと感じ、改めてこのレシピの完成度の高さに唸らされた。こういう取り合わせって、自分ではなかなか考えつけないし、パンチが無いと感じた時はナッツ類が助けてくれることがあるという学びにもなる。

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カロリーが高めなのは半個でも90~100kcalあるアボカドが含まれている為。気になるようなら1/4個でも。

 

Happy Valentine Day. 日頃なかなか感謝の気持ちや大切な想いを伝えにくい日本でも、この日は特別だから男女問わず勇気を持って伝えられますように。

普段自分では甘いものを買わないのだが、この時期だけは諭吉を投入するほどいろいろなチョコレートを買っていた。でも一番好きなのはla maison du chocolatだと結論を出せたのは2年前か。

泣かないで わたしの恋心 涙は”お前”には似合わない ゆけ ただゆけ『冬の花』宮本浩次


宮本浩次-冬の花

<ごはん日記>

56冊目『きちんと小鍋』から3回目はあさりと小松菜の塩バター鍋

[56-3]『遅く帰った日のきちんと小鍋』から3回目はきのこと鶏出汁の湯豆腐鍋(p.68~)

YOSHIRO著、 株)枻出版社発行、デザイン ピークス(株)、撮影 加藤史人、落合明人、スタイリング 松井緋音、編集 杉村貴行、 2018年11月30日初版発行 

この週末は大寒波到来とか。凍てつく日にはやっぱりグツグツとそして湯気がふんわりたちぼるお鍋。

調理時間:20分以内(あさりの砂抜き時間は除き)

主な材料:ざく切りにした小松菜、ほぐしたシメジ、砂抜きしたあさり、水、酒、有塩バター、醤油、塩、粗挽き黒胡椒 (281kcal)

調理の流れ:小鍋に水と調味料を入れて火にかけ、沸騰させる。小松菜を入れて沸騰したら、シメジ再び沸騰したらあさりを加えて殻が開くまで中火で煮る。

出来上がった料理:新春になると食べたくなるのがそろそろ旬なあさりなどの貝類。砂抜きに時間がかかりはするものの、魚を捌くことに比べれば断然手間はかからないし、魚臭問題も少ないので扱いやすい。酒蒸しやニンニク入りオリーヴオイルで炒めた後に蒸すことも多いが、今回はお鍋の主役に。

レシピ通りだと本当に簡単にできるが余裕があって、もうちょっと手をかけたい人は小鍋に水入れ、沸騰させてから酒などの調味料を加えてみよう。香りや風味がほんのちょっとだけれど豊かになる。

おともに白ワインのボトルを用意して、まずはスープから。あさりの出汁にバターのコクと香りが加わって、300kcalを切るにも関わらず(これはおデブの元になるかも?)うっすら罪悪感を感じさせるほどに満ち足りるお味。シメジを入れることで出汁も出るし、小松菜だけでは得られない食感が生まれるので、シメジがなくてもエノキや舞茸などキノコ類は入れたいところ。お腹がペコペコなら固めに茹でたショートパスタを入れるのも美味しいだろう。

芳醇な出汁を吸った小松菜の歯ごたえと、くっきりした緑を口にするだけで、パワーアップしたような気がするから不思議。冬は根菜が断然美味しいけれど、葉野菜もやっぱり愛おしい。

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このところ、ダイエットも兼ねて一日に魚介類、肉類、大豆タンパクはどれも必ず一品食べるようにしている。夕飯にあさり鍋でこんなに満足感を得らるなんて、幸せだ。

 

大きな主語で話したがる人に、自分こそが正義だと勘違いしている人が多くて、辛い。このところ疲れすぎているから受けるダメージが大きい。もしも朝扉を開けて雪が降り積もっていたのなら、白い世界を見られたらそれだけで元気になれそうだけれど、5時の時点ではただただ寒いだけ。 

今週の一曲は(いつ出来たんだそんなコーナー(笑))日本ではScott & Riversというユニットの方が人気なのかな?Rivers CuomoがギターヴォーカルをしているWezzerがカヴァーしたので最近また耳にするようなった"Everybody Wants To Rule The World"。


Weezer - Everybody Wants To Rule The World

 

さむぅい日がしばらく続きそうだし、インフルエンザがあいも変わらず猛威を振るっているけれど、空は春の色。休日を心地よく過ごせますように。

<ごはん日記>

56冊目『きちんと小鍋』から2回目はきのこと鶏出汁の湯豆腐鍋

[56-2]『遅く帰った日のきちんと小鍋』から2回目はきのこと鶏出汁の湯豆腐鍋(p.6~)

YOSHIRO著、 株)枻出版社発行、デザイン ピークス(株)、撮影 加藤史人、落合明人、スタイリング 松井緋音、編集 杉村貴行、 2018年11月30日初版発行 

お豆腐好きなんですよ。なので二回連続でお豆腐メインのお鍋を再現。

調理時間:20分以内

主な材料:斜め薄切りにして両面が薄っすら白くなるまで片栗粉をまとわせた鶏ムネ肉、豆腐(絹ごしでも木綿でもお好みで)、乱切りにしたエリンギ、白髪ネギ(私見:面倒なら小口切りで)、薄切りにしたショウガ、水、薄口醤油、塩、七味唐辛子 (303kcal)

調理の流れ:小鍋に水と調味料、ショウガを入れて沸騰したら、鶏ムネ肉を加え弱火でしばらく煮る。豆腐、エリンギを入れ、煮る。食べる直前にネギを散らせ、唐辛子をふる。

出来上がった料理:疲れすぎて食欲も、台所に立つ気力も無いけれど、明日やその先の自分や大切な人のために、負担になりすぎずに作れて、食べ進めるうちにじんわりと体も気持ちもぽかぽかしてくる鍋レシピを再現した。

小鍋、まな板、包丁に計量カップを用意。小鍋に水と調味料を加えてから、まずはショウガを切って鍋に加え、火をつける。エリンギとネギを切ってから、まな板と包丁をさっと洗い、鶏肉を切る。(予めスライスしてある鶏ムネ肉を入手出来ればとっても楽だけれど、柔らかくて筋も無いのでムネ肉は切りやすい)とろとろっとトロミをつけたいので、私は肉にしっかりと片栗粉をつけるが、このあたりはお好みで。ここまで準備が出来たら、鍋に順番に材料を入れていくだけ。

表面にしっかりと片栗粉をつけることでムネ肉の皮膜を張るので、火加減が難しい鶏ムネ肉も柔らかく仕上げることができる。かといって、加熱しすぎるとやはり縮んでしまうので、鍋に入れてから15分程度を目安にしてみよう。

鶏肉とエリンギから滲み出た出汁にショウガのピリッとした辛さが効いて、そこにトロミも加わっているので、寒い季節には愛おしくなるお鍋。(カロリーも抑えられるし)エリンギのコリコリとした食感がお豆腐の舌触りの優しさにとても合うのでベストだが、無ければ舞茸やしめじなどでも美味しい。

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このお鍋も今季数回作っているほど、気に入っている。3口目くらいまでは、味付けが薄いかな?と感じるが、お豆腐の甘さや出汁の美味しさがじわじわ体に染み入ってきて、最後の一滴まで味わえる。

 

さて、2月1日は東京、神奈川で私立中学入試の初日。すぐに交通が麻痺してしまう都市なので、ともかく雪が降らなくて良かった。中学受験の場合、本人よりも周りの期待の方が大きい気がして、だから余計に緊張するだろうなあ。

受験といえば、親戚の子どもの英文長文読解の家庭教師を頼まれた。大学受験に向けてなので、英語は得意とはいえども真剣に取り組もうと問題集を数冊購入。中級程度ならスムーズに解けるが、進めていくうちに自分が感覚的に英語を理解しているため、教えるための知識が必要だと痛感する。受験だけではなく、語学を身につけることは人生に彩りをあたえてくれるので、出来れば英語を好きになって欲しいのだけれど、それはもう少し歳を重ねてからでも良いかな。

週末は冷え込むようだが、週明けの関東は春一番が吹くのだとか。たまにはゆっくり湯船に浸かって疲れを取る休日が過ごせると良いですね。

<ごはん日記>

56冊目『きちんと小鍋』から初回はザーサイと食べラーのスンドゥブ

[56-1]『遅く帰った日のきちんと小鍋』から初回はザーサイと食べラーのスンドゥブ(p.56~)

YOSHIRO著、 株)枻出版社発行、デザイン ピークス(株)、撮影 加藤史人、落合明人、スタイリング 松井緋音、編集 杉村貴行、 2018年11月30日初版発行 

お正月の浮かれ気分はとうの昔に去ったのに、身についた贅沢な肉は一向に落ちないし、寒い季節には鍋でぽかぽか栄養補給。

調理時間:20分以内

主な材料:大きめにちぎった絹ごし豆腐、斜め切りにして水に晒したゴボウ、食べやすい長さに切った白ネギ、卵、食べるラー油、ザーサイ、すりおろしたニンニクとショウガ、コチュジャン、酒、醤油など (合計410kcal)

調理の流れ:小鍋に水、ニンニク、ショウガ、ザーサイと調味料を入れて一煮立ちさせたら、ゴボウ、豆腐を加えふっくらするまでくつくつ煮る。長ネギを加えたら火力を上げて出汁がグラグラ湧いてきたら卵を入れ、ラー油をまわしかける。

出来上がった料理:仕事で帰宅が遅くなってぐったり。料理をするのも億劫だけれど、なんか食べなきゃね…というテンションでも、台所に立って材料を入れていくごとにちょっとずつ楽しくなってくるようなレシピの多い本書より、初回はほぼ全ての食材がコンビニで揃えられる鍋を紹介する。

<材料について>ゴボウがなければ、野菜室にある葉野菜、例えば白菜で代用してもよし。長ネギも青ネギでよし。でも、ザーサイはこのお鍋のベースとしてとっても重要なので、コンビニで買える瓶詰めのものをぜひご用意ください。使い切れなかったものはラーメンのトッピングにもできるし、きのこと炒めても美味なので(酒飲みはそのまま肴に)。大量に使うニンニクとショウガは常にストックしているが、すりおろすのは私でも面倒な時があり、だからチューブ入りも冷蔵庫に揃えてある。少量のみ使用の場合は、便利なものに頼るに限る。

本書では豆腐は手でちぎると記載されているが、(使うお豆腐によっては)スプーンですくう方が崩れにくいので、レシピの手順にこだわり過ぎず、やりやすいように。

初めて作ったザーサイ入りのズンドゥブは、適度な歯ごたえと中華スパイスの香りがほのかに漂ってくるのが嬉しく、そしてものすごぉくコチュジャン風味にあう。ふぅふぅ言いながら熱々のお豆腐と、これだけの材料で生み出されたとは思えない深みのあるスープを口に入れていると、くたびれ果てた体がぽわぽわ温まり、なんだかこころまで元気になってくる。土鍋で作ったならば、余熱で絶妙な火加減に仕上がった卵の黄身がとろりと緩やかに流れ出てくるのは、目にしただけで美味しそうで、食べるとさらにうっとり出来る。

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簡単、美味しい、カロリー低めの三拍子が揃い、この冬リピート鍋に決定。

 

昨日1月17日は阪神・淡路大震災の発生した日として、京都で生まれ育った私には記憶に残り続ける。日本は地震の多い国なので、みんなそれぞれの記憶があるだろう。のほほんと生きているけれど、一瞬で変わってしまうことがある。取り戻せないものがある。

いろいろと思い出されて泣いているうちに寝ていたので、本当は当日アップロードしたかったが一日遅れた。

土曜からセンター試験が始まる。受験生さんは実力が出せますように。周りの人は出来るだけ支えてあげられますように。食いしん坊の私は大学受験日に叔母が持たせてくれたシャケおにぎりの味をいまだに覚えている。作った本人は大したことじゃないと思っていただろうけれど、手作りのおにぎりでひどくホッとしたのは大切な思い出。受験だけでなくって、何かの当事者にとって、身近な人のさりげない心遣いはありがたいもの。よい週末を!


満月の夕(07)

<ごはん日記>

 

 

55冊目『実用の料理 ごはん』から最終回は豚とひよこ豆のヨーグルト炊き込みごはん

[55-6]『実用の料理 ごはん』から最終回は豚とひよこ豆のヨーグルト炊き込みごはん(p.39)

高山なおみ著、 株)京阪神エルマガジン社発行、 アートディレクション・デザイン 有山達也、デザイン 中本千春、撮影 齋藤圭吾、スタイリング 高橋みどり、イラスト 牧野伊三夫、編集 赤澤かおり、村瀬彩子、稲盛有紀子 2015年12月1日初版発行 

一年に一度だけ、家族で朝からお酒を飲むことを許されるお正月で身につけたお肉が重い…でも、自分で作ったごはんが今年もとても美味しい…で久しぶりの更新。

調理時間:1時間ほど(お米の浸水時間も含め)

主な材料:白米、一口大に切った豚こま切れ肉、すりおろしたにんにく、塩胡椒、オリーブオイル、チキンスープの素(顆粒状があればベスト)、プレーンヨーグルト、クミンシード、バター、みじん切りにした長ネギ、水気をよく切ったひよこ豆の水煮、ディル、レモンなど 

調理の流れ:研いだ米は調味料と水をよく混ぜ浸水させる。その間に豚肉に調味料を揉み込み、炊飯器のスイッチを入れるまでマリネしておく。フライパンに豚肉を広げて両面に焼き色がつくよう強火でさっと焼く。バター、長ネギ、ひよこ豆を加え混ぜながら炒める。炊飯釜の中をくるりとひと混ぜてから、フライパンの中身をのせて炊飯する。蒸らし終わったら、塩胡椒をふりかけて味見をし、ディル、レモンを添える。

出来上がった料理:「第2章 炊き込みごはん」の炊き込みごはんいろいろより、こんな組み合わせあるんだ?でもきっと美味しいに違いないと予感させるいかにも高山さんらしいレシピを再現した。クミンシードは油で炒めなくとも良いの?とか、チキンスープで溶いたヨーグルトで炊くご飯って一体全体どんなお味なの?とドキドキワクワクしながら料理をする楽しさの一つよね、と思い出させてくれる。

豚肉、にんにく、レモンを切り、ディルを刻むくらいしか包丁は使わない代わりに、フライパンを使うので洗い物がちょっと増えるくらいで、女性には間違いなく受ける炊き込みごはんを作ることができる。

乳製品を使っていることは確かだが、まさかそれがヨーグルトだとは作った本人でもわからない爽やかな、でもコクのあるお味。ひよこ豆のホクホクした食感と、豚肉から出た脂の旨み、クミンシード特有のクセがチキンスープ、バター、ヨーグルトで程よくまとまり、最後に絞るレモンと香り高いディルでさらに味が深まり、香り高い一品となる。冷めてもそれなりに美味しいが、やはり炊き立ての香りと乳製品特有の風味を思い存分楽しむのが一番。

ディルさえ手に入れば、茹でひよこ豆のストックは冷凍庫にあるし気軽に作れるので、何度も作っているお気に入りの炊き込みごはん。ディルがない場合は、少量のミントで代用できそうだが、ヨーグルトとディルの組み合わせは魚・肉料理問わず、素晴らしく美味しいので、出来れば一度は味わってもらいたい。

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単体でも美味しいけれど、トマトベースのソースやサラサラのカレーなどとあわせても美味で、季節を問わず食欲を駆り立てるご飯。 

まとめに代えて:有山さんデザイン、斎藤さん撮影、高橋みどりさんスタイリングという料理本関係者にとっては垂涎のメンバーで世に送り出された高山なおみさんの「ごはん」に関する本。炊きたてを楽しむためのご飯のおとも、炊き込みごはん、おこわ、ちらしずし、どんぶり、玄米、雑炊、汁かけごはんやおかゆまでその数140のレシピが掲載されている。ロシア、ベトナムなどのアジア風も取り混ぜながら、日本で長らく愛されてきたごはんが高山さん流にシンプルな調味料と工程で記されている。どれも美味しそうで、いや実際美味しくて、今回紹介した以外にも愛用しているレシピが多数ある。美味しいごはんと実にあうがっつりした肉料理もあるので男性にもウケるし、季節の野菜の味を噛み締められる炊き込みごはんなどは年配の方にも人気が高い。何より日本に住まう者にとってお米をいつもと違う料理法で、美味しく食べられるレシピ集って、とてもありがたいもの。

例えばおかゆなぞはきほんの基本、しろがゆにべっこうあんという最強の組み合わせとアジア圏に旅行すると馴染み深い鶏がゆのあわせて2つのみが掲載されている。しろがゆを美味しく作るコツさえ掴めればアレンジは自在だし、肉を使う煮込み系のレシピの2種類さえ覚えられれば、お店じゃあるまいし家庭ではそれで十分という料理と生活に関する高山さんのスタンスが明快に現れている。こういった彼女の哲学に共感できる人にとってオススメの一冊。

 

10歳未満から料理が好きだったが、原点を辿ると母方の祖母が歌うように楽しく美味しく料理を作る人で、食べるって、人に食べてもらえるってこんなにしあわせなことなのかと子どもながらにぼんやり感じていたこと。小学生でもわかるのだから、当然ながら周りの大人にも評判の料理上手で、母自身も自慢の祖母だったが、最愛の夫(私の祖父)を失ってからはめっきり料理をしなくなり、彼岸での再会を夢見て時間を過ごすようになった。大学生になったわたしは最後の入院まで祖母と二人暮らしたが、あのとき、もっとあの味を教わっておけば良かったなぁと時々懐かしく思い返す。(若さ故に料理を受け継ぐことの大切さに気が付けなかった苦さを含めて)

時間はいつまでもあるものではないし、これまでいくら経験を積み重ねてきても結局のところ自分が"今"、誰にとって何を出来ているのかに尽きるのかなぁと、歳をとるごとに身に沁みてくる。私は料理を作る際、これを口にしてくれるこの人やあの人がほんの少しでもしあわせになれますようにと願いを込める。たまに(というかしばしば)おざなりになったりもするが、今年は丁寧さを心がけて料理を届けられるよう精進したい。

新年初日の日記にはrockな一曲を。日本では成人の日を含み3連休。お仕事の人も、休める人にも束の間でもhappyな時間が流れますように。


The Rolling Stones - Start Me Up (Sweet Summer Sun - Hyde Park)

<ごはん日記>