300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

58冊目『ドーンと元気弁当』から6回めは卵とちくわの炒めないチャーハン弁当

[58-6]『食べざかり、伸びざかりにドーンと弁当』から6回めは卵とちくわの炒めないチャーハン弁当(p.69~)

小林ケンタロウ著、文化出版局発行、撮影 澤井秀夫、デザイン 河内正人、河奥さお里、スタイリング 中安章子、1988年5月24日初版発行 2012年9月11日第33刷

暑さが落ち着いたことで、風邪をひき始めている人が多く、メトロ移動中は予防用のマスクが要るくらい。

調理時間:20分以内(炊飯時間は除き)

主な材料:[卵とちくわの炒めないチャーハン] 炊きたてのごはん、卵、輪切りにしたちくわ、みじん切りにしたネギ、桜えび、塩こしょう、しょうゆ、ごま油 [ゆでピーマンのごままぶし]食べやすい太さに切ったピーマン、塩、ごま油、しょうゆ、白ごま [キャベツのしそ漬け] 一口大にちぎったキャベツ、ちぎったしそ、塩(*小林ケンタロウの『元気弁当より』)

料理の流れ:[卵とちくわの炒めないチャーハン] フライパンに油を熱し、ちくわとネギを炒める。ネギの香りがし始めたら溶き卵を注ぎ、箸でゆるく混ぜたら桜えび、塩こしょうを加えさっと炒める。仕上げにしょうゆで味を整えたら火を止め、ごはんを入れて混ぜる。 [ゆでピーマンのごままぶし] ピーマンはさっと塩茹でし、水気を切ったら熱いうちに調味料を加える。 [キャベツのしそ漬け] ボウルに材料を全て入れて塩が全体になじむように混ぜる。

出来上がった料理:普段の食卓ではちゃちゃっと作れて便利なチャーハンも、時間が秒速で押し寄せてくる朝時間にはうっかり焦がしちゃったり、キッチンの油はねが気になったりする。何よりお弁当としてはちょっと食べにくいから、炒めた具材にごはんを混ぜることで全てを解決するレシピ。ごはんは冷めてもふんわりとして、桜えびにぎゅっと詰まった旨みとちくわの甘さで、これを食べ終わったらもう少し頑張ろうと思わせてくれる美味しさ。
お弁当名を見て違和感を覚えていたのは、当時炒めないチャーハンとして画期的だったものが、今では混ぜごはんというカテゴリーに入っているからで、料理の歴史を垣間見れた気がして面白い。
焼きスパに引き続き、このお弁当にも紅生姜はマストと記されているが、代わりに冷蔵庫にあった奈良漬を添えたものの、個性が強すぎて合わなかったと反省。

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蓋を開けた時に目に入る桜えびのピンクとちくわの二重丸が予想以上に可愛い。

 

GW中にあった自転車との接触事故だが、加害者に給与が入り事故の医療費を支払い終えられたので、これにておしまい。ぶちまけたいことはてんこ盛りあるが、関わった人すべての人生を多かれ少なかれ確かに変えてしまうことだからこそ、地下深くに埋めて忘れよう。ただ一言だけ。自転車といえども車両扱いなので、乗る人は保険に加入することを強くお勧めする。(京都府では平成30年から義務化されている)
Enigmaの"return to inoccence"は1994年発表の曲だが、最近ラジオでまた流れ出すようになった。引っ越し準備もまだ残っているが仕事もあって明日から松本へ。この曲を思い出しながらアルプスの山並みを眺め、気持ちを穏やかにしてくる。
緑がどんどん濃くなって、樹々の力強い香りが漂い始めた5月の終わり。駆け抜けてきた一週間の呼吸を整えられる週末になりますように。


Enigma - Return To Innocence (Official Video)

 

<ごはん日記>