300と数十日の食卓

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52冊目『二菜弁当』から5回めはぶり照り弁当

[52-5]『二菜弁当』から5回めはぶり照り弁当(p.14~)

オカズデザイン著、 成美堂出版発行、 デザイン 漆原悠一、栗田茉奈、梅崎彩世、撮影 加藤新作、スタイリング 中里真理子、 企画・編集 君島久美、2018年2月20日初版発行 

とても蒸し暑くて、朝から一度着替えたが、昼前からはからりとした木曜はお魚が主役のお弁当を。

調理時間:30分ほど

主な材料:[ぶりの照り焼き] ぶりの切り身、照り焼きのタレ(しょうゆ、みりん、砂糖)、千切りにした柑橘類の皮 [青菜と舞茸のソテー] 食べやすい長さに切った小松菜、食べやすくほぐした舞茸、みじん切りにした長ネギ、オリーブオイル、塩・こしょう(レシピ外) [塩茹でそら豆] そら豆、塩 [スナップエンドウのバター炒め]  スナップエンドウ、バター

調理の流れ:[ぶりの照り焼き] 水洗いした後水気をしっかり拭ったぶりに塩をふり、冷蔵庫にしばらく入れておく。その間に照り焼きのタレを作る(小鍋にしょうゆ、砂糖を入れて煮る。沸騰直前にみりんを加え混ぜる)。ぶりから出た水気を拭い、表面の色が変わるまで両面を焼いたらバットに取り出しタレをかけ再び焼く。何度かこれを繰り返し焼きあがりに柑橘類の皮を散らす。 [青菜と舞茸のソテー] フライパンにオイルと長ネギを入れて香りが出るまで炒めたら舞茸と小松菜の茎を入れて炒める。火が通ったら小松菜の葉を加えさっと炒めたら塩で味をつける。 [塩茹でそら豆] 小鍋に水を沸騰させ、塩、そら豆を加え茹でる。 [スナップエンドウのバター炒め] 筋を取ったスナップエンドウはそら豆を茹でる際に一緒にさっと下ゆでし、フライパンにバターを加え軽く焦がしたところに加え、炒める。

出来上がった料理:「バランス抜群の定番な二菜」より脂が美味しいけれど、ともすればしつこくなるぶりを大人好みに食せる照り焼き弁当を再現した。 

前日の豚の生姜焼きと同じく、ぶりをさっと水で洗って、塩をふり寝かせるなんて、面倒だと感じられる方もいらっしゃるだろうが、この作業だけで臭みが抜けて、身も締まるので焼き崩れしにくくなる。ただし塩を振ったまま冷蔵庫に長時間入れておくと逆に水分が抜けすぎてしまい固くなるので、ご注意を。

表面をさっと焼いてからタレをつけて焼くので、ぽってりと艶やかな見た目で、中は冷めてもしっとり美味しく仕上げられる。この照り焼きのタレは作り置きができるので、前日か時間のあるときに作り冷蔵庫に保管しておくと、何かと使えて便利。そして、これがあるのと無いのでは格段に変わるのが柑橘類の皮。爽やかな香りと味が全体の甘みを引き締めてくれる。香りも料理を美味しくする大切な要素だなぁと照り焼きを頬張りながら実感できるから。 

次に青菜のソテー。レシピでは青菜の茎と舞茸を同時に炒め始めると記されているが、舞茸はカリッとしているのが好みなので、先に炒め始め、香りとうま味を最大限引き出すようにする(これに関してはお好みで)。照り焼きにはおひたしの方があうかな?とも思ったが、オリーブオイルで炒めるとくどくなく、結構な分量の青菜ももしゃもしゃっと食べることが出来る。いつもの癖でこの料理にはこれをという組み合わせは、安心ではあるけれど、こんなのもアリだった!とヴァリエーションを増やしてくれるのは料理本を使うことの一つの利点でもある。 

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最近では切り身一切れでもパック売りされているが、どうせならお得な二切れ入りを買って照り焼きを作っておけば、疲れて帰宅しても安心。 

 

SNSで久しぶりの友人を見かけ、この数年で磨かれてますます魅力的になったなぁと嬉しく驚かされる。歳を重ねるごとに、顔や雰囲気はその人固有の色が強く出るようになるし、中身というか思考する力が蓄えられているかどうかなどにも顕著に差が出てくる。いろんな事情があって間口が狭くなる人もいるけれど、できれば丸くなっていきたいもの。亡くなった祖父にはもっとアホになれと言われ続けてきたので、愛嬌のあるアホな大人になるのが個人的目標である(笑)そういえば最近あまりしあわせそうな顔を作れていない。いけないなぁ。

<ごはん日記>