300と数十日の食卓

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43冊目『おうちで美味しい韓国ごはん』から最終回はプルコギ定食

[43-7]『おうちでおいしい韓国ごはん』より最終回はプルコギ定食(p.24〜)

重信初江著、 株)主婦の友社発行、 デザイン 釜内由紀江、清水圭、撮影 土屋哲朗、山田洋二、佐山裕子、スタイリング 二野宮友紀子、坂上嘉代、編集 町野慶美、 2017年8月31日初版発行

本日halloween最終日という札を見かけて笑い転げていた昨日から一転した木曜はお肉に元気をわけてもらう。

調理時間:20分ほど(煮干出汁をとる時間は除き)

主な材料:[プルコギ] 薄切り牛肉、すりおろしりんご、醤油、はちみつ、ごま油、すりおろしにんにく、すりおろし生姜、ねぎ、にら、えのき茸、赤生唐辛子 [わかめスープ] 煮干出汁、乾燥わかめ、すりおろしにんにく、みじん切り青ネギ、炒りごまなど [ピーマンと煮干の甘辛いため] ピーマン、食べられる煮干、ごま油、炒りごま、醤油、はちみつ、すりおろしにんにくなど。

調理の流れ: [ピーマン] ごま油を入れたフライパンで煮干を煎り、細切りにしたピーマンを加えさっと炒め、ごま、調味料を加え混ぜ炒める。[スープ] 鍋で煮干出汁を加熱し、わかめ、にんにく、塩を入れてわかめが戻るまで煮る。器に盛りネギと煎りごまをふりかける。 [プルコギ] 野菜を切る。ボウルに調味料とすりおろしたりんご、にんにく、生姜を混ぜ合わせ、食べやすい大きさに切った肉を入れ揉み込む。しばらく置いてから、切った野菜も加え混ぜ、フライパンで一気に焼く。(レシピ外:赤唐辛子の取り扱いは要注意。できれば小ぶりのまな板を用意し、最後に切る。触った後は速やかに手を洗う)

出来上がった料理:「栄養満点!元気が出る!韓国の家庭料理を毎日の献立に!」にて紹介されているプルコギ定食を再現した。メインのプルコギは「第1章 韓国の定番ごはん」の章より、「第4章 素材のうまみと栄養がいっぱい!体が喜ぶ!なべとスープ」よりわかめスープ、 「第3章 さまざまな調理法でおいしく!野菜たっぷりの小さなおかず」よりピーマンと煮干の甘辛いための三品。献立にはコリアンポテトサラダも載っているが今回は割愛。

実家では毎日煮干の出汁を取っていたが、東京に来てからは久しぶりに水に浸けて出汁をとる。乾燥わかめと野菜室にあるもので作れて、お出汁の味そのものをしっかり味わえる美味しいスープ。韓国料理の味付けで定番の醤油とはちみつで甘じょっぱく照りのある炒め物は、にんにくが隠し味。香ばしく煎った煮干をはむはむ噛んでいると旨みがじんわり口に広がり、お酒の肴にも良い一品。派手さは無いが、ついついお箸が伸びる普段の食卓に似合う副菜。

主菜の韓国版すき焼き、プルコギはまず肉に下味をつけ、その後に野菜を加え混ぜると全体に味が染み込みやすくなる。赤唐辛子のぴりりとした辛さも、にんにくとしょうがのエッジも効いていて、求めやすいお値段のお肉でもぐうんと美味しく食べられる。これだけ美味しく自宅でお肉が食べられるなら、一度挑戦したいとかねてより狙っている「いき○りステーキ」に行かなくとも十分だなぁ。

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調理の流れでも記したが、赤唐辛子を扱う時にはご注意を。切った後にどれくらい刺激があるだろうとペロッと指を舐めてみたら、辛さにはかなりの耐性のあるわたしでも痺れた位なので。

まとめに代えて:主婦の友社より発行されている実用No.1シリーズより、お店で食べるものと思い込んでいた韓国料理、実はお家でとても簡単に美味しく作れます!がテーマの韓国料理本を取り上げた。これまで再現してきた本と比べるとスタイリッシュでは無いが、どんな調理器具が必要なのか一目でわかるようアイコンで表されていたり、一人分のカロリー、調理時間もしっかり表記されているのでとても使いやすい。ほとんどの料理は4ステップ以内でできるようにプロセス写真付きで手短にでも目でポイントを追えるように説明されている。

ナムル、キムチもこれだけ作れるようになればお家で大満足な作り方、彩りだったり、お味のヴァリエーションのレシピがある。聞き馴染みのある料理はほぼ網羅されているし、煮込みハンバーグ、グラタンやカプレーゼなんて面白そうな一品も。主菜、副菜のほか、韓国料理に欠かせない汁物や、甘いものもしっかり押さえられているので、これ一冊あれば定食やフルコースも作れるようになっている。お料理初心者さんでも、韓国料理に初挑戦〜作り慣れている方でも楽しめる内容。

重信先生の本は何冊かもっているものの、きちんと作ったのは今回が初めてで、どれもきちんと美味しかったので、これから色々作ってみよう。

 

先週より東京を離れ、静岡では電源をつけ忘れていた(ので単に重いだけの)電動自動自転車で数回大ゴケして周りに心配をかけつつ、久しぶりに昆虫博士たちと痛飲。翌日には京都に戻り、着実に予定をこなせていることに満足していたら、使い捨てコンタクトレンズを更新しに行った眼科で足元をすくわれる。

網膜に穴があいていることが判明し急遽レーザー治療を受けることになったため、楽しみにしていた10-feetのアルバム発売ツアー初日に行けず。いつもならくやし涙をぼぉぼぉと流すところだが、狂ってしまうスケジュールを組み直そうとするだけで精一杯。気持ちの余裕もないまま、昨日東京に戻ってきた。

家でゆっくりしているつもりが東京出張中の末弟より誘いがあり、急いでイルミネーションがきらびやかな街へ向かう。普段の1/4程度の酒量に抑えて数軒梯子しながら、二人で久しぶりに真面目なことを話し合い、離れて暮らしていても、京都に住んでいても年齢を重ねていくと兄弟間では余程じゃない限り、ゆっくり話す機会なんてなくて、だからこういう機会があってよかったねと互いにお礼を言いながら別れる。ほかにもいろいろあって不思議な夜であった。

明日より六本木でイベントを手伝わせてもらう予定。詳細は追って。

<ごはん日記>