300と数十日の食卓

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52冊目『二菜弁当』から7回めはちらし寿司弁当

[52-7]『二菜弁当』から7回めはちらし寿司弁当(p.70~)

オカズデザイン著、 成美堂出版発行、 デザイン 漆原悠一、栗田茉奈、梅崎彩世、撮影 加藤新作、スタイリング 中里真理子、 企画・編集 君島久美、2018年2月20日初版発行 

冬物のジャケットを羽織らねば寒い木曜は、特別な日に似合うちらし寿司を。

調理時間:小一時間(前日に下準備が整っているものとして)

主な材料:[ちらし寿司]  米、昆布、塩茹で後に千切りにしたきぬさや、干し椎茸、薄切りにして酢水につけた蓮根、錦糸卵、細切りにした焼きあなご、米酢、柑橘類の絞り汁、砂糖、塩、昆布だしなど。[ちくわきゅうり] 細めのちくわ、きゅうり 

調理の流れ:[ちらし寿司](前日の準備)干し椎茸を戻し、調味料と共に小鍋に入れ水気がなくなるまで煮詰める。小鍋にお湯を沸かし、酢、塩を加え、酢水に漬けたれんこんを入れて浮き上がってくるまでさっと煮る。(当日)昆布を入れて炊飯し、炊き上がったら、ボウルなどに移し合わせ酢を加え混ぜる。完全に冷めないうちに、椎茸、れんこんを混ぜ合わせお弁当に詰める。錦糸卵、あなご、きぬさやを散らす。[ちくわきゅうり] 塩ずりしたきゅうりをちくわの内径に合わせて切り、詰める。きゅうりの断面が綺麗に見えるように、お弁当の深さに合わせて斜めに切る。

出来上がった料理:「がんばる日のごちそう二菜」より、ハレノヒに食べたくなるちらし寿司が入ったお弁当を再現した。 

okaz designさんが開催されるイベントには、ときどき参加させていただいているが、先日の企画でこのちらし寿司がメインとして提供されてあまりの美味しさに自分でも挑戦したく、この機会を利用させていただいた。椎茸のうま煮は、手元に干し椎茸の薄切りがあったので、そちらを利用し、小さめの昆布と共に水に浸けて戻し、(自己流で)昆布を入れたまま調味料と共に煮た。うま煮はお弁当の副菜にもなるので、多めに作っておいても良い。酢蓮根はシャキッとした歯ごたえで活躍して欲しいので、茹ですぎないように。

そのほかに大切なのは合せ酢に入れる柑橘類。レモンのみだとエッジが効きすぎるので、可能ならゆず、かぼす、すだちのいずれかを少し加えられるとぐんと深みが出て、全体が丸くまとまり美味しくなる。一度めに作った際はレモンとほんの少しのオレンジ汁を混ぜてみた。美味しくできたものの、若干くどい甘みがしばらく口に残ったので、二回めからはかぼすを主体にレモン少々という配合にしている。

ご本人たちが作られたちらし寿司を食べた際に、きぬさやの甘みとあなごのあまりの香ばしさにうっとりしたので、再現するにあたり焼きあなごを探し求めて何軒か食材店を回ったが、良いものがなかなか見つけられず苦労した。あなごが無ければ、いくら醤油漬けや漬けにしたお刺身などで代用しよう。ぼってり味のついたあなごを使うよりも、その方が断然美味しくできるから。

ちくわきゅうりはごくごく簡単にできて、お弁当以外のお酒の肴にもぴったりなので、覚えておくと便利な一品。今回は小ぶりのきゅうりが手に入ったので、切らずに使う。

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画像に写っているのは実家から届いた筍と蕗の煮物。こうした料理は母に勝てないなぁ。本当に美味しい。ちらし寿司も生まれ育ったご家庭それぞれのレシピがあるだろうし、受け継いでいきたいが、予備としてこうして誰にでも喜ばれる基本的なちらし寿司を身につけておくと、例えば持ち寄りパーティにも自信がつくし、炒りごま、焼き海苔、釜揚げしらすなどを加えて様々なアレンジも楽しめる。

 

5時に起きて、早朝散歩のついでにジムまで行って一汗かいて来ようとスポーツバックを片手にてくてく歩き始めて20分で、自分の体調がかなり悪いことに気がつく。もう少し歩いたら治るかもと更に10分歩いてみるが、運動している場合では無いことがハッキリしただけで、ジムの予約と本日の予定をキャンセルして帰宅。自分の体調を管理できなかったことが悔しくてほんの少し泣きながら眠る。午後から持ち直したので既に何度か作っているので頭に作業工程が入っているちらし寿司の準備をしてると、Ellegarden再結成というビックニュースが飛び込んできた。とてもとっても嬉しい。また絶対やってくれると信じてこの10年間みんな待ってたよ。

本記事をもって365回めの更新となった。旅行記なども含めているのでぴったりでは無いが、皆様のおかげをもって、なんとか一年分のレシピは再現出来ました。ありがとうございます。


ELLEGARDEN - Supernova (Legendado PT-BR)

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