300と数十日の食卓

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34冊目『31日分の定食カレンダー』から2回めは鯛とオリーブの炊き込みごはん定食

[34-2]『ワタナべマキの31日分の定食カレンダー』より2回めは鯛とオリーブの炊き込みごはん定食(p.16~)

ワタナベマキ著、株)日本文芸社発行、 アートディレクション、デザイン 鳥沢智沙、 撮影 広瀬貴子、スタイリング 池水陽子、編集 飯村いずみ、 2016年9月20日初版発行

このところ少しばかり肌寒い日が続いていたが、夏らしさが増してきた火曜は魚を使った定食を。

調理時間:50分ほど(お米の浸水時間も含め)

主な材料:[主菜:鯛とオリーブの炊き込みごはん] 米、鯛、グリーンオリーブ、だし汁、白ワイン、オリーブ油、塩 [汁物:ミネストローネ] 玉ねぎ、にんじん、トマト、さやいんげん、茹で大豆、薄切りにんにく、白ワインなど

調理の流れ:[炊き込みごはん] 鯛に塩をふってしばらく置き、水気を拭う。洗った米はざるにあげて10分おく。鍋にお米、調味料を加え混ぜ、鯛、オリーブをのせて炊く。蒸らし終わったら、鯛の骨を取りのぞき、全体をさっくり混ぜ、黒こしょうを挽く。 [ミネストローネ] 大豆以外の野菜は1cm大に切る。鍋にオリーブ油、にんにくをいれて香りがたつまで加熱し、玉ねぎ、にんじん、いんげんを加えてしんなりするまで炒めたら、トマト、大豆、白ワイン、水を入れ、蓋をして煮込む。塩こしょうで味を整える。

出来上がった料理:初回は4品で食卓がにぎやかだったが、今回は鯛を使った贅沢な炊き込みご飯に野菜の彩りがきれいなミネストローネの2品の献立。

鯛の切り身、大豆(水煮)とグリーンオリーブさえ買えば、後は普段ストックしていることの多い野菜を使って作れるごはん。まずは、だし汁、白ワインを加え、鯛、オリーブから出る旨味をまとったごはんは、炊いている間に漂う香りから幸せをもたらしてくれる。オリーブの程よい酸味と鯛にお米の甘さが絶品で、包丁を使うことも無く、手間のかからない料理なので友人との気取らないおうち飲み会でもきっと活躍するだろう。うん。これは美味しい。

旨味たっぷりの炊き込み御飯に添えるのは、野菜がゴロゴロ入ったミネストローネ。トマトのおいしい季節なので大きいトマトを使うと良質の酸味と甘味の両方を楽しめる。トマトは一年中手に入れられるが、旬の季節以外は味にばらつきがあるので、ミニトマトとトマトジュース(食塩不使用)を混ぜて使うと味を安定させることが出来る。

炊き込みご飯の色が地味め(笑)なので、白、緑の野菜が入った赤いスープを添えると一気に華やかになる。彩りはやはり大切。

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野菜室にレタスやベビーリーフがあるなら、手でパリぱりっとちぎってごく簡単なサラダを作れば、冷菜として箸休めにもなるし、栄養もさらに摂れる。野菜がなくとも美味しいオリーブ油があるなら、絹ごし豆腐にオリーブ油をたらり、よい粗塩をぱらりとふりかけるだけの冷や奴を添えてもきっとあう。

 

体調を崩していた時に、寝床で時々寝落ちしながらもページをめくるのがもどかしい程にスピード感があって、面白く読めたのが『プリズン・ガール』(LS・ホーカー著、村井智之訳、ハーパーBooks刊)。あれ?と疑問に思える部分もあるのだが、これから暑くなって寝苦しくなる季節におすすめのパワフルな物語。 

プリズン・ガール (ハーパーBOOKS)

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<ごはん日記>