300と数十日の食卓

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46冊目『staub 「ごはんココット」レシピ』から5回めは栗とパルミジャーノごはん

[46-5]『staub 「ごはんココット」レシピ』より5回めは栗とパルミジャーノごはん(p.44&46)

若山曜子著、 株)河出書房新社発行、 デザイン福間優子、撮影 新居明子、スタイリング 佐々木カナコ、 2016年10月30日初版発行 

少しぶりの東京は暖かくて、日中は歩いているだけで汗ばむくらい。そんな水曜は秋の名残で小布施の栗を使ったごはんを。

調理時間:小一時間ほど(生栗の処理時間を含め)

主な材料:米、生の栗、パルミジャーノ、塩、バター

調理の流れ:栗は包丁で鬼皮に切れ目を入れて熱湯で2〜3分茹でる。切れ目に沿って皮を剥き、プチナイフなど小ぶりの包丁で渋皮を剥いたら、変色しやすいためすぐに水に漬ける。鍋にバターを溶かし、栗をさっと炒めてから米を加えて全体にバターをまとわせたら、水と塩を入れ炊飯する。蒸らし終わったらパルミジャーノとお好みで胡椒をふる。

出来上がった料理:「第2章 ごちそう炊き込みごはん、ワンポットパスタ」より旬の栗を使った大人向きの極上炊き込みごはんを再現した。栗の剥き方はレシピ内に記されていないので、自分流の慣れ親しんだやり方で。手間はかかるが、週に一度やることでもないだろうし、毎年秋に1〜2度の季節ならではの行事だと捉えて楽しみながら。

ご飯を蒸らし終わって、ココットの蓋を開けると、バターの豊かな香りがもわもわと立ち上る。黄色い栗の蒸しあがりたての色と香りも追って鼻腔をくすぐるので、これから口にするごはんへの期待がぐぅんと高まる。すぐに食べたいところだが、パルミジャーノをわさっとふりかけると発酵したチーズの香りがどっと湧き出てきて、それだけで白ワインが飲めそう(笑)。乳製品のコクが染み渡ったごはんが栗のホクホクした甘さを引き立てて、食べる速度も飲むペースも自ずと上がっていくこの季節ならではのおいしさ。

f:id:mutsuki:201711mpsr

材料が少ない分味のバランスを取るのが難しいのでは?と考えられるかもしれないが、分量通りで作れば失敗なく作れるのでプロを信じて作ってみよう。

 

以下、blogを休んでいる間のこと。状況次第で行けるかどうか、あるいは行っても心から楽しめるのか、開演に間に合うギリギリまで自問自答を繰り返した挙句、Hi-Standard@大阪城ホールに、しかも二日間とも行ってきた。初日は10-feet、二日めはman with a mission(狼さん)との対バンで、10-feetはいつも終盤やアンコールで奏でる”river”から始まった時点で涙しながら40分間飛び跳ねていたし、mwamは一緒に行った音楽友だち(東京よりきたるコアなmwamファン)のテンションに感染し、タナパイ(vo.)の勇姿に見惚れる。両バンド共に素晴らしいパフォーマンスを披露してくれたし、感動したが、それを遥かに超えるアラフィフの先輩Hi-Standardの凄さったら、ステージに登場しただけで、最初の一音が出るだけで鳥肌がたつほど。3ピースのバンドならではの音がライブハウス並みの大音量で城ホールに響き渡ると、アリーナはダイバーやモッシュの坩堝と化し、スタンドでも隣の男性が感極まって涙を拭っていたり、抱き合って喜んでいる人がいたり、これほどまでに感情を揺さぶる力があるバンドは他にない。諸々ある中、あんな感動とこれほどまでの希望を与えてくれるライブに行くことを選んだ自分は、うん。正しかった。

*Hi-standard---日本のインディーズ・パンクバンド。1991〜2000年までの活動期間中発表されたアルバムは4枚のみだが、インディーズという枠や世代、国境を超えて絶大な人気を誇り、今回の18年ぶり5枚目のアルバム発売ツアーは全国アリーナクラスが即完。


Hi-STANDARD -The Gift(OFFICIAL VIDEO)

 

ファッションに関する物欲はほぼ無くなったけれど、このコラボスニーカーだけはなんとか入手したい。

12/2(Sat) SUPRAx難波章浩 (Hi-STANDARD/NAMBA69) COLLABORATION COLLECTION | SUPRA TOKYO BLOG

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