300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

29冊目『有元葉子の「和」のお弁当』から7回めはなすと厚揚げのひき肉炒め弁当

[29-7]『有元葉子の「和」のお弁当』より7回めはなすと厚揚げのひき肉炒め弁当(p.54~)

 有元葉子著、東京書籍(株)発行、 撮影 今清水隆宏、スタイリング 千葉美枝子、アートディレクション 昭原修三、デザイン 植田光子、  2013年9月10日初版発行

雨はさほどでもないのに、風が強くてぐんと冷えた火曜は野菜を多めにとる。

調理時間:10分ほど

主な材料:(主菜 なすと厚揚げのひき肉炒め) 豚ひき肉、酒、しょう油、なす、さやいんげん、厚揚げ (副菜① きゅうりの辛味漬け) きゅうり、しょうが、粉唐辛子 (副菜② 昆布のみそ漬け) 昆布、味噌 (副菜③ 焼きたらこ) 甘塩たらこ (甘味 さつまいものメイプルシロップ煮) さつまいも、メイプルシロップなど

調理の流れ:下準備(主菜) ごま油を熱したフライパンでひき肉をしっかり炒め、調味料を加える。半分にきった茄子は水にさらして水気をきる。さやいんげんと厚揚げは一口大に切る。 (副菜①) 縦半分に切って種を取ったきゅうりを食べやすい長さに切り、塩もみした後に千切りしょうがと調味料を加え混ぜる。 (副菜②) 味噌に漬けた昆布を細かく刻む。 (副菜③) 使う分量を切り分ける。 (甘味) さつまいもは皮付きのまま輪切りにしていったん茹でこぼす。メープルシロップ、塩、水を加え落としぶたをして煮る。

当日(主菜) フライパンに多めの油を入れて一口大に乱切りにしたなすとさやいんげんを炒める。余分な油をぬぐい、予め用意したひき肉炒めを熱し、厚揚げ、野菜を順に加えて炒め合わせる。 (副菜①) 水気を切って盛りつける。 (副菜②) ご飯の上にのせる。 (副菜③) たらこは焼いた後、斜め切りにしてご飯にのせる。 (甘味) 汁気を切って盛りつける。

出来上がった料理:「第1章 毎日のお弁当」より肉、魚も入っているけれど野菜をたくさん食べられるお弁当を再現した。豚肉を使った炒め物はシンプルな味付けで作り置き出来るので、多めにつくっておくと野菜、麺類、お豆腐などを幅広い料理に展開できて便利。ほんのり辛いきゅうり、味噌でつけた昆布もお弁当にメリハリをつけるし、久しぶりに作った焼きたらこはお米の甘さを引き立てる美味しさで、ただ焼くだけでこんなに美味しくなるもんだったっけ?忘れていてごめんなさいと謝りたくなる。

甘味のさつまいものメープルシロップ煮は、紫サツマイモをつかったので、お弁当全体の印象が締まりすぎた感がある。見せるためにお弁当を作っている訳ではないので格段気にすることはないけれど、一見これは何だろうと思わせる甘味となった。

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お弁当の中に何をどれだけ詰めると美味しく食べられるのか、悩むところだけれど、お弁当箱の大きさ、食べる人の性別、年齢で随分変わってくる。プロが作るお弁当は別物として、おうちでは多くても4〜5品くらいが味のバランスが取りやすく、かつ作りやすい。

昨夜お風呂に入ったら、何故だか黒髪の毛が一本湯船に浮かんでいた。染めている私の毛の色、太さが明らかに異なるので、なんでこんなところにあるのか不思議になる。浴槽は毎晩掃除しているから一昨日にはなかったし、浴室乾燥なので洗濯物に紛れ込んでいたとしか考えられないけれど、それにしても身に覚えが無い。どこから現れたんだろう。変なの。

<ごはん日記>

29冊目『有元葉子の「和」のお弁当』から6回めは鶏のから揚げ弁当

[29-6]『有元葉子の「和」のお弁当』より6回めは鶏のから揚げ弁当(p.18~)

 有元葉子著、東京書籍(株)発行、 撮影 今清水隆宏、スタイリング 千葉美枝子、アートディレクション 昭原修三、デザイン 植田光子、  2013年9月10日初版発行

お天気で近所の桜も満開なので、外で食べたくなるようなお弁当を作る。

調理時間:15分ほど(下準備が整っているとして)

主な材料:(主菜 鶏のから揚げ) 一口大に切った鶏もも肉、おろし生姜、酒、しょう油、片栗粉、(副菜①枝豆ご飯おむすび) あたたかいご飯、枝豆、塩 (副菜②夏野菜のみそ炒め) ピーマン、みょうが、青じそ、味噌、酒 (副菜③トマト&きゅうり) トマト、きゅうり (甘味 かぼちゃのシナモンシュガー) かぼちゃ、シナモンパウダー、砂糖など

調理の流れ:下準備(主菜) 鶏肉に調味料を加え混ぜる。 (副菜①) 茹でてサヤから出す。 (副菜②) ピーマンの種をとり食べやすい大きさに切る。 (甘味)  火が通りやすい大きさに切る。

当日(主菜) 片栗粉をまぶし、中温に熱した揚げ油で色よく揚げる。 (副菜①) ボウルにご飯と豆を加えさっくり混ぜ、たわら型にむすぶ。 (副菜②) ごま油を馴染ませたフライパンでピーマンを炒めてから、切り分けたみょうが、青じそを加えてさっと火を通し、調味料を加え混ぜる。 (副菜③) 食べやすい大きさに切り盛りつける。 (甘味) 鶏肉を揚げる前にかぼちゃを揚げ、熱いうちにシナモンパウダーと砂糖をまぶす。

出来上がった料理:「第1章 毎日のお弁当」より定番の鶏のから揚げが入ったお弁当を再現した。実家では1kg以上の鶏もも肉で定期的に作るから揚げなのに、ひとりとなると使い終わった油の処理が億劫でつい遠のいていたのを春の陽気に誘われて久しぶりに作る。有元先生らしく極めてシンプルな味付けで、でもそれが堪らなく美味しくて一口食べてそのすごさにうーんと唸される。枝豆ご飯はせっかくの季節だからグリーンピースに代えておにぎりを作る。豆が元気でぽろぽろとこぼれ落ちそうになるので、しっかりめにむすぶ。

しょうがしょう油味のから揚げに対して、お味噌、香味野菜がアクセントになるピーマンの炒めものもおにぎりが美味しく食べられるお味で、中立地帯にあるのが生のトマトときゅうり。から揚げの後に食べてさっぱりするのも良いし、きゅうりに絡ませて食べるのも美味しい。シナモンの香りとほっくりしたかぼちゃの甘味は、いつもより少し手間をかけた分の自分へのご褒美。食べ終わると美味しかったです。ごちそうさまでしたと自然にことばが出るお弁当。

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料理をすることが大好きなので、鶏のから揚げもいろいろなレシピで作ってきた。この有元先生のレシピも素晴らしいが、目下練習しているのは梅酢で下味をつけたもの。肉が柔らかくなり、さっぱりとした味は余韻が残る美味しさ。(イベントの感想と共にレシピなどは後日紹介する予定)

オフの月曜はいつものようにかなりの時間、眠りの国の住民と化していた。体力自慢なのに何故こんなに眠ってしまうんだろうと原因を探ってみると、仕事中は1日3万歩以上歩いていることと、気疲れのためだろうと。(年齢のことを口にしてはいけません(笑))職場の人たちは休憩時間に入るとすぐに仮眠を取らなければ身体がもたない位の業務内容なので。

<ごはん日記>

29冊目『有元葉子の「和」のお弁当』から5回めはこんにゃくと牛肉のしょうが煮弁当

[29-5]『有元葉子の「和」のお弁当』より5回めはこんにゃくと牛肉のしょうが煮弁当(p.52~)

 有元葉子著、東京書籍(株)発行、 撮影 今清水隆宏、スタイリング 千葉美枝子、アートディレクション 昭原修三、デザイン 植田光子、  2013年9月10日初版発行

朝はぽつぽつと雨降り。お昼以降は日がさして気温がぐんとあがった金曜日は牛肉さまのお弁当を食べる。

調理時間:10分ほど(下準備が整っているとして)

主な材料:(主菜 こんにゃくと牛肉のしょうが煮) こんにゃく、牛薄切り肉、薄切りしょうが、酒、みりん、しょう油 (副菜① 厚揚げの山椒焼き) 厚揚げ、塩、山椒 (副菜② 甘い卵焼き) 卵、塩、酒、メープルシロップ (副菜③ スナップえんどう) スナップえんどう (副菜④ キャベツと青じその浅漬け) 千切りキャベツ、千切り青じそ、塩など

調理の流れ:下準備(主菜) 下ゆでして一口大にしたこんにゃくをよく炒め、しょうが、牛肉を加えて更に炒める。調味料と水を入れて汁気が無くなるまで煮る。 (副菜①) 食べやすい厚さに切る。 (副菜③) 筋をとり、塩を入れた熱湯でさっと茹でる。  (副菜④) ボウルにキャベツと青じそ、塩を入れてしばらく置き、水気が出てきたら絞る。

当日(主菜) 作り置きしていたものを盛りつける。 (副菜①) ごま油を入れたフライパンで色づくまで焼き、塩と山椒をふる。 (副菜②) 割ほぐした卵に調味料を加え混ぜ、サラダ油を熱したフライパンで焼く。 (副菜③) 作り置いたものを盛りつける。  (副菜④) 水気をさっと絞り盛りつける。

出来上がった料理:「第1章 毎日のお弁当」より、品数は多いものの朝の作業量は少なく、楽に作れるお弁当を再現した。しょう油の香ばしさとみりんの甘味、しょうがの香りがしっかりとしみ込んだこんにゃくと牛肉、山椒がぴりっときいた厚揚げに、ほんのり甘い卵焼き、どれをどの順番で食べようかつい迷い箸になる。合間に食べるキャベツと青じその浅漬けが口直しとしてほどよくて、スナップえんどうの甘さときゅっとなる歯ごたえも季節ならではで味わい深い。

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主菜と副菜の組み合わせ、味、色味、歯ごたえとバランスがきちんと取れているお弁当で、このパターンを覚えられれば毎食の献立作りが楽になるだろう。(レシピでは甘味としてラズベリーが記されているので本来は赤色も加わる)

このところ真夜中にふと目が覚めて、スマホでインスタグラムを見て布団の中でケラケラ笑い転げていることがあって、そういえば実家に暮らしている頃に漫画を読みながら声を立てて笑っていたら、翌朝弟に怖いから止めてくれと頼まれたことを思い出した。大切な会議中にお偉いさんの不振な挙動が目に入り、下を向いて堪えようとしたのだけれど止められず肩をふるわせて笑っていたら隣席の同僚にも感染して迷惑をかけたこともあったな。クールであることを目指していた時期もあったのに、根っこにあるお笑い体質は覆い隠すことが出来ず。笑い上戸なのはもうどうしようもないとして、ツッコミ担当のつもりがおとぼけサザエさんだった事実はなんとかしたいところ(笑)

生活を一新させる春。東京では月火水木金土桜と言いたくなるくらいに花が咲き誇っている。休みの日くらい慌てずのんびり過ごせますように。

 <ごはん日記>

29冊目『有元葉子の「和」のお弁当』から4回めはつくねご飯弁当

[29-4]『有元葉子の「和」のお弁当』より4回めはつくねご飯弁当(p.28~)

 有元葉子著、東京書籍(株)発行、 撮影 今清水隆宏、スタイリング 千葉美枝子、アートディレクション 昭原修三、デザイン 植田光子、  2013年9月10日初版発行

職場ではクーラーが入りだし、うちの冷凍庫にはガリガリ君がストックされ始めた木曜は主菜作りでやらかしたお弁当を紹介する。

調理時間:10分ほど(下準備が出来ているとして)

主な材料:(主菜 つくねご飯) 鶏のひき肉、みじん切り長ネギ、みじん切りしょうが、片栗粉、卵、玉ねぎ、酒、メープルシロップ、しょう油 (副菜①蒸しブロッコリ&にんじん) 食べやすく切り分けたブロッコリー、棒状に切ったにんじん (副菜②キャベツの塩揉み) 千切りキャベツ、千切り青じそ、塩など

調理の流れ:下準備(主菜) ボウルに材料を入れて混ぜ合わせ、一口大に丸めておく。小玉ねぎは輪切りにしておく。 (副菜①)   ブロッコリーとにんじんは蒸して水気を切る。(副菜②) ボウルにキャベツと青じそを入れて塩を揉みこみ、出てきた水気を絞る。

当日(主菜) ごま油を入れたフライパンを熱し、小玉ねぎが透明になるまで炒めたら取り出した後つくねを入れて両面を焼き、調味料を加えて一煮立ちさせる。最後にしょう油で味を整える。 (副菜①) お弁当に入れ塩をふる。

出来上がった料理:「第1章 毎日のお弁当」より、蓋を開けると鶏のつくねが満開のお弁当を再現しようとした。

メープルシロップを使うことで味に深みがでて、甘さも上品な鶏のつくねは、ぷっくら丸くしたかったのだけれど、卵を入れすぎてタネがどろんどろんになり、慌ててごはんを少量加え混ぜて修正を試みるも、結果は芳しくなくて、最終的においしくなぁれ!という気持ちをこめ一気に焼いてしまう。味付けは文句無しに美味しい。外側が美味しいからこそ、もっとふんわりしたつくねを作れなかったのが残念。

さておき本書にも度々登場するキャベツの塩もみは旬の春キャベツをさっぱり、たっぷり食べられて、お気に入り。

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[今日の教訓] 大量に作るときにはあまり響かないけれど、少量のひき肉料理を作る際には、卵は少しずつ入れましょう。blog用にupした画像をみるにつけ、つくねがあまりにぺったらこくて(北海道弁)ここまでくると笑いを誘う。

このところ小説を読むことに没頭できるほどこころに余裕がもてなくて、なんだかなぁと少し焦るものの、2年前に東京に戻ってからの小説断ちをしていた半年間を思い返すと、まだそれほど追いつめられてはいない。いや、ぐんぐん突き詰めていくことも大切なのだけれど、距離を置いて、俯瞰的にものごとをみる方がいまは必要な気がしている。そして笑いね。笑顔とか思わず笑えることなど、とっても大切(笑)

<ごはん日記>

 

29冊目『有元葉子の「和」のお弁当』から3回めは豚肉巻ききんぴら弁当

[29-3]『有元葉子の「和」のお弁当』より3回めは豚肉巻ききんぴら弁当(p.22~)

 有元葉子著、東京書籍(株)発行、 撮影 今清水隆宏、スタイリング 千葉美枝子、アートディレクション 昭原修三、デザイン 植田光子、  2013年9月10日初版発行

気温が一気にあがって、日中はシャツ一枚で過ごせるお花見好適日の水曜は、なんとなくうきうきするお弁当を作る。

調理時間:10分ほど(前夜の下準備が整っているとして)

主な材料:(主菜 豚肉巻ききんぴら)しゃぶしゃぶ用豚肉、ごぼう(千切り)、にんじん(千切り)、酒、しょう油 (副菜1 菜の花のごま浸し)菜の花、しょう油、白炒りごま (副菜2 ひじきご飯)長ひじき、酒、みりん、しょう油、白炒りごま (甘味 煮りんご)りんご(皮付きのままくし切り)、レモンの絞り汁、砂糖など

調理の流れ:下準備(主菜)千切りにしたごぼう、にんじんは茹でて水気を切り、豚肉で巻く。(副菜1) 塩を加えた熱湯で菜の花を茹でて水気を切る。 (副菜2) 水につけてもどしたひじきは水気をきり、ごま油を熱したフライパンでさっと炒めた後、調味料を加えて汁気が無くなるまで煮る。 (甘味) 鍋にりんご、レモンの絞り汁、砂糖を入れ置き、リンゴから水気が出てきたらふつふつと汁気が無くなるまで煮る。

当日(主菜) ごま油を入れ熱したフライパンに豚肉巻きを入れ、焼き色がつくまで炒めたら調味料を加え汁気が無くなるまで炒める。 (副菜1) 菜の花にしょうゆをさっと浸した後絞り、ごまをふる。 (副菜2) ひじきを食べやすい長さに切りごはんと混ぜ合わせる。お弁当に盛り付け上からごまをふりかける。 

出来上がった料理:「第1章 毎日のお弁当」より、格別な手間はかかっていないのに、特別感が出る肉巻きが主体のお弁当を再現した。

根菜を細い千切りにして予め茹でることで、朝に炒める際の時間が短縮されるし、食べてみたら半生だったという悲しいアクシデントも避けられる。今は旬なので菜の花を使えるが、例えばブロッコリーや小松菜等の青菜で代用すれば良い。

これまで再現したお弁当のレシピでは、いちごやマスカットといったフルーツを入れるよう記されていたが、そのためだけに果物を買うのも気が引けたので読み飛ばしていた。今回は作り置き出来るリンゴの煮物だったのでお弁当に加えてみたところ、食後に甘いものを口にするとお腹も気持ちもほっと満足出来ることを実感できたから、たまに果物をお弁当に入れることにしよう。

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紫や赤という色味の野菜を加えるとお弁当がスタイリッシュになるが、量さえ間違えなければ黒(今回はひじき)も色目が引き締まってよいものだなぁ。

先日胃腸炎で倒れる前の予兆として、散歩中に豪快に素っ転び気に入っていたジーンズに穴をあけてしまったので、新しいものを買いに出かけた。ジーンズは(ほぼ)ボタンフライしか履かないので今はなきgreenの時代から好きだったhykeを愛用しているのだけれど、お店にサイズが無いこと、最近はジッパーフライしか生産していないことを知り、悲しくなって何も買わずに帰ってきた。greenに出会う前は大阪のジーンズ専門店やdieselのメンズのボタンフライを買っていたがいまの主流はジッパーフライになったようでほんとうに残念。

ところでジーンズのサイズとしてのインチ表記だが、男女それぞれをcmにするとこうなる。

おおよその目安としてウエストまわりは男性26inch=66cm、女性26inch=56cm。男性27inch=68cm、女性27inch=58cmと、ヒップなどの体型の違いによりサイズ各に10cmの違いが生まれる(細かな数字はブランドにもよるが)ジーンズを買うときにはご注意あれ。

<ごはん日記>