300と数十日の食卓

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50冊目『一皿でごちそう!わたしの煮込み料理』から3回めはアドボ

[50-3]『一皿でごちそう!わたしの煮込み料理』より3回めはアドボ(p.56~)

若山曜子著、 株)宝島社発行、 デザイン 福間優子、撮影 三木麻奈、スタイリング 肱岡香子、 編集 松原京子、2017年11月30日初版発行 

人生初の鍋の空焚きで精神的ダメージを受けたり、右肩が不調でいまひとつスッキリしない水曜はここぞというときに食べたいフィリピン料理を。

調理時間:3時間以上

主な材料:大きめに切り分けた豚バラブロック、鶏手羽元、ゆで卵、ローリエ、ざく切りにした香菜、千切りにした人参、薄切りにした紫玉ねぎ [つけ汁] 玉ねぎみじん切り、ニンニクみじん切り、醤油、酢、砂糖、ナンプラー、塩胡椒など。

調理の流れ:つけ汁の調味料をボウルの中で混ぜ合わせ、豚肉、鳥肉を入れしばらく漬け込む。鍋につけ汁ごと肉を入れ、水、卵、ローリエを加えてコトコト煮る。小一時間煮たのち火を止め、冷まし、上にびっしりと張った脂膜を取り除き、再び火にかけ、生野菜を添えて食す。

出来上がった料理:フィリピンの郷土料理アドボの若山さん風レシピを再現した。甘みを加えた酢醤油でマリネした肉が驚くほど柔らかく、脂身たっぷりなのにさっぱり食せる煮込み料理。

フィリピンの定番スナック菓子といえば、豚皮を揚げたチチャロンだが、このアドボもバラ肉と手羽元の脂がもつ旨みが売りである。冷たくなった鍋に張った真っ白な油脂のあまりの厚さに驚かされるが、チャーハンなど炒め物に使えるので、カロリーも取り除けて、副産物ももたらしてくれるなんてラッキー!と捉えよう。

香味野菜とアジアの調味料で漬け込み、煮汁ごと煮たお肉はお箸でもスルリと切り分けられるほど柔らかく、お醤油の香り、お砂糖のコク、お酢の酸味がほんのりと効いていて、ご飯の上にかけていくらでも食べられそうなお味。体重が気になる方にはご飯抜きにしてスライスした生野菜をドバッと乗っけて食べることをオススメする。こちらもとても美味しい。 

かつての職場でフィリピン大学の方々と交流があり、作ってもらったアドボがあまりに美味しくてプロジェクトエンバー一同で貪り食べた思い出がある。このレシピ、実家でも作ったが、ゆで卵だけでも2個ぺろっと食べてしまう人や、調理時間は取られるものの瞬く間に完食された位にともかく絶品のアジアン煮物。

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フィリピン料理専門店って街でもあまり出会えないし、故に口にする機会も少ないだろうけれど、これは身につけておくと日持ちもするし、本当にとっても便利な一品なので、是非。

 

どこに住んでいても大抵の場合、CD購入はネット予約で配送が定番なのだが、熱のこもったPOPや視聴はお店に行かないと出会えないので東京ではもっぱら渋谷のtower recordsさんにお世話になっている。カフェスペースも含めて7階あるフロアーはジャンル毎に細分化されているので、アーティストの作品がどこにあるか迷子になったら素直に店員さんに尋ねるようになった。先日はKeshaが見つけられず尋ねたら、「Keshaさんですね!○階です」とPCを見るまでもなく笑顔で即答してくれて、地味にでもものすごく感動する。アーティストに対してさらっと「さん」付けが出来て、世界最大級の品揃えを誇る店内のどこに何があるかも把握できて居る店員さんが居るお店ってすごい。どこぞの店員さん(多分アルバイト)がstingの新譜についてお客さんに尋ねられた時に、「調べるのでフルネームで教えてください」と受け答えをしたのとはえらく違う。(それだけstingが売れていなくて認知度が低いのでは?というツッコミは無しで)さておき、keshaさん、4月に来日です!取らなきゃ!行かなきゃ!!

<ごはん日記>