300と数十日の食卓

食べること,本を読むこと,音楽をめぐる時間

番外編:『いちばんおいしい家カレーをつくる』

[番外編]『いちばんおいしい家カレーをつくる』より初回は欧風カレー(p.14~)

水野仁輔著、 株)プレジデント社発行、 デザイン 千葉佳子、撮影 鈴木泰介、 編集 加藤貞顕、中島洋一、2017年5月31日初版発行

料理や食べることにすらあまり時間をかけられないことって、月に数度ほどあって、そんな時に家族の食卓を助けてくれるのが作り置いたカレー。ということで、鍋の料理本を再現している最中だが、番外編でおいしい家カレーを紹介する。

調理時間:小一時間〜

主な材料:牛肉、くし切りにした玉ねぎ、すりおろしたにんにく、生姜、セロリ、人参、赤ワイン、バター、醤油、はちみつ、ローリエ、カレールー、赤唐辛子など

調理の流れ:牛肉に塩胡椒をふり、しばらくおく。玉ねぎを切り、一枚一枚ほぐす。香味野菜をすりおろし、水を加えておく(香味ジュースを作る)。鍋に油と赤唐辛子を入れてじっくり炒めてから、玉ねぎ、塩少々を加え混ぜ、しばらく蒸してから、好みの色になるまで炒める。(焦げ付きが気になるようなら水少々を加え炒める)香味ジュースを注ぎ、ヘラで鍋底をこそげるように炒めてから、水気が飛ぶまで炒める。フライパンにバターを溶かし、牛肉が重ならないように入れ、あまりいじらず表面に焼き色が付くまで焼く。赤ワインを注ぎ、アルコールを飛ばすように煮てから、野菜の入った鍋に加える。水を少しずつ注ぎ入れ、隠し味を入れてからコトコトと暫く煮込む。一旦火を止めてルーを加えて溶かし混ぜてから、再び煮る。 (自己流にアレンジしたのは香味ジュースを煮詰めてから、コリアンダーパウダー、クミンパウダーを入れて暫く炒めたこと。ルーを入れる手前で初日を終え、二日目にルーを加えたこと)

出来上がった料理:水野さんのこれまでの知識と経験が注ぎ込まれた3つのカレーのレシピが掲載されている『いちばんおいしい家カレーをつくる』より、お家カレーの王道である欧風カレーを作った。

玉ねぎはみじん切りにしなくとも良いし、スパイス類を揃えなくとも、本に記載されている手順を守ってカレーのベースを作り、お好みのカレールーを加えるだけで、家族みんなが子どもの頃から食べ親しんだ味の、美味しい!と笑顔になってもらえるカレーが出来る。

大切なのは、ルーを入れるまでの下準備で、油に赤唐辛子の香りをつけることだったり、玉ねぎの甘さを引き出す手順、香味ジュースの役割を理解すること、水の加え方など一つ一つの作業がどういう意味を持つのかが分かれば、次からはレシピを見なくとも作れるように出来ている。だってこれはお家で作るカレーをさらに美味しくするために生み出された参考書のようなものだから。この欧風カレー以外のインドカレーやファイナルカレーは、パウダースパイスが登場するので作り慣れるまでに回数は必要になるかもしれないけれど、3種類のカレーをマスター出来ればうちのカレー最強説を生み出せそう。

今夜は甥、姪に義妹も加わって、ちゃんこ鍋をワイワイと食べた後の〆、ちょこっとカレーとして食べてもらったが、小学生から親まで幅広い世代にも大好評の出来栄え。スパイスカレーが人気を博すこのご時世にルーを使ったカレーなんてと顔をしかめる方もいらっしゃるかもしれないけれど、たまに作ってみるとやっぱり美味しいもので、食わず嫌いならぬ作らぬ嫌いは勿体無い。

子どもも含めて大人数の夕食。ほとんど台所に立っていたので写真は撮らず。お肉がゴロゴロっと入ったとろとろのカレーは皆さん簡単にイメージできるだろうからお許しを。

 

甥、姪と食べながらや、後片付けをしながら話すのは本当に久しぶりで、ラグビー部、学校やゲームなど一通り話した後は音楽の話題に。今、一番好きなのはAAAで、wanimaや岡崎体育も聴くというので嬉しくなる。いつか10-feetをプレゼントしようとニマニマ笑いながら散歩をしていたら酔いが回り、帰宅後すぐに寝落ち。うとうとしている間に関東で大きめの地震があったと知る。真夜中の地震は怖い。

<ごはん日記>