300と数十日の食卓

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48冊目『〆まで楽しむおつまみ小鍋』から最終回はわかめとセリ、あさりの鍋

[48-●]『〆まで楽しむおつまみ小鍋』より最終回はわかめとセリ、あさりの鍋(p.52~)

高橋雅子著、 株)池田書店発行、 デザイン 柳田尚美、撮影 鵜澤昭彦、スタイリング 宮嵜夕霞、 編集・構成 吉原信成、2017年10月30日初版発行 

東京では厚手のコートが無くとも平気なくらい気温が上がった火曜は優しい味わいの小鍋を。

調理時間:10分以内 (あさりの砂抜きは終わっているものとして)

主な材料:わかめ(塩蔵)、あさり、食べやすい長さに切ったセリ、粉山椒、だし汁、酒、薄口しょうゆ 

調理の流れ:わかめは十分に塩抜きをして、切る。鍋にだし汁、酒、しょうゆを入れて沸騰させたらあさりを加え、(あればセリの根も)数個口が開き始めたらわかめを入れる。全ての口が開いたらセリを入れ火を止める。最後に粉山椒を振りかける。

出来上がった料理:「第2章 にぎやか小鍋」より、あさりのうま味が染み出した大人向けのあっさり鍋料理を再現した。

シンプルな取り合わせなだけに、あさりとセリが美味しくなる2月ごろに食べると更に美味しそうだが、お節料理や、年末年始のイレギュラーな動きに疲れた今の身体にとても優しい口当たり。これは鍋料理としてだけではなく、出汁を多めにすれば深酒した翌朝の汁物としても活躍するだろう。すぅっと口に入り、食べ終わってから、しみじみと美味しいと感じられるそんなお料理。

f:id:mutsuki:201801ssan

少しクセがあるかもしれないが、香りが高いセリがスーパーに並び始めると嬉しくなる。お蕎麦やおうどんに添えて食すと、とてもおいしい。

まとめに代えて:代々木八幡にあるテコナベーグルワークスやパン教室でもご活躍されている高橋雅子先生のお鍋料理の本を取り上げさせていただいた。

2つの具材で作れるもの、旨辛という視点で集められたもの、蒸し煮や蒸し焼きにすることで手間いらずだったり、アジア風のものなど家飲みによく合う鍋レシピに加え、箸休めの冷菜に大活躍間違いなしのつけダレ、お鍋の使い分け方までコンパクトなのに充実した内容となっている。今季は鍋料理本ブームで、新刊数冊を試した中で、お酒にピッタリ、手軽に揃えられる材料、失敗なく美味しく作れるの三拍子揃った上に、作り方がシンプルで覚えやすい本書が私にとっては一番のお気に入りとなった。実家では2種類の小鍋を作って、各自好みのものを食べてもらったが、どちらも気に入ってもらえたので、(食べてくれる人によってレシピは選んだほうが良いが、それさえ失敗しなければ)幅広い年齢層にも受けるお味。

ここでは紹介しきれなかったが、「ラー油をきかせた牡蠣とねぎの鍋」、「豚バラとねぎいっぱいの酒鍋」は幾度も作っているし、「納豆とお揚げさんの鍋」も近日中に作ってみようと思っていたり、おすすめしたいレシピ満載。

 

昨日から2週間ぶりでジムに復帰した。今年のお正月はあまり飲まなかったとはいえ、体がゆるんでいたので、運動をしながら身体のパーツを点検、リズムに乗りながら身体を動かすことのみに集中するのが、雑念だらけの時間を過ごす我が身には心地よい。

ジムを出るときにインストラクターが、挨拶がてら年末で体重が数キロ増えたんですと話しかけに来られたので、顔つきが少し変わられましたよねと正直な感想を投げ返しながら和やかに会話を終えた。が、しばらく経ってから外見も重要なお仕事の人に対して失礼な発言だったと思い至る。2017年は人から太ったと言われ続け、私の中ではデブ関連に耐性が出来てしまったので、さらっと言葉が出ていた。流石に同性に太ったとは言わないが、誰に対しても、何気無く口にしたことばは、タイミングによったり、人によって自分の想像以上のダメージを与えることがあるので、気をつけないといけないなぁ。

<ごはん日記>