300と数十日の食卓

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54冊目『和えるおかず』から初回は豚しゃぶとみょうがの胡麻和え

[54-1]『和えるおかず』から初回は豚しゃぶとみょうがの胡麻和え(p.8~)

坂田阿希子著、 株)世界文化社発行、 ブックデザイン 縄田智子 L'espace、撮影 新居明子、スタイリング 佐々木カナコ、取材・構成 新田草子、編集 北野智子 2017年7月25日初版発行 

久しぶりに30度近くまで気温が上がった金曜はさっぱりした和え物を。

調理時間:10分ほど

主な材料:豚肉しゃぶしゃぶ用、小口切にしたみょうが、薄切りにしたきゅうり、種を取り除き叩いた梅干し、白ごま、しょうゆ、梅酢、ごま油、酒 

調理の流れ:鍋にお湯を沸かし、酒を加え一煮立ちさせたら、豚肉を一枚ずつ広げながら入れてふんわり火が通ったものから取り出し、キッチンペーパーの上にのせ水気をきり、粗熱をとる。薄切りにしたきゅうりは塩もみした後しばらく置き、両手で握りしっかりと水気を絞る。小さなフライパンを熱し白ごまを煎ったら、すり鉢に入れてすり潰す。ボウルにすりごま、梅干し、しょうゆ、梅酢を加え混ぜてからごま油を注ぎ混ぜ、とろみがついたら豚肉、みょうが、きゅうりを入れて和える。

出来上がった料理:「肉の”和え”おかず」より暑い季節に食べたくなる梅風味の豚しゃぶを再現した。

夏は暑くて台所で火を使うのも億劫だという人もいらっしゃるが、お湯を沸かしてしゃぶしゃぶ用のお肉を茹でるのはものの数分で済むし、煎りごまはフライパンの中で胡麻の一粒一粒がぷっくり膨らんでいくのを見ていたり、ほのかに香りが立ってくるのは思いの外楽しいもので、2分もかからず終わってしまう。すり鉢でするときにプチんと小さく弾ける音やぐんと濃くなるごまの香りは料理する人だけが体験できることなので、(できれば)市販品のすりごまを使うよりごまから煎ることも時々やってみよう。

調味料を混ぜ合わせ、味見をすると甘みが少し足りない気がしたが、全ての食材を和えてからパクリと口にすると、豚肉のうま味が引き立つようなバランスだったことに気がつく。砂糖やみりんを使わず、甘みはあえてごまだけにしたことによりすっきりした梅しょうゆ風味と豚肉を仲良く、美味しくさせる役割を担っているんだなぁ。

レシピに豚しゃぶ用のお肉が特に指定されていないのはありがたい。肩ロース、バラ肉などお好みの種類でどちらでも。わたしは脂身が多い分固くなりにくく、ぷるんとした食感のバラ肉を好むが、ロースならよりさっぱりとした美味しさを味わえる。

f:id:mutsuki:201806pms

枝豆、冷奴にこの和え物が食卓に並んだなら、ゆっくりとでもくいくいっとお酒を楽しめる。この夏、繰り返し作る一品になりそうだ。

 

ここ数ヶ月、仕事以外の夜のお誘いは断って引きこもり生活を送っていたが、先週からぼちぼち復帰。昨日は3軒はしご酒をしてよい気分で寝入ったところ、火災報知器のすざまじい音で叩き起こされる。このマンションは2年ほど前も夜間に報知器の誤作動をしているし、煙くさくもないので、無視して寝続けようとしたが、あまりにも長く鳴り続けているし、屋外が慌ただしい雰囲気になってきたので、貴重品をカバンに詰めて部屋を出る。階段にはホースが渦巻き、消防隊員さんが現状確認中ですと声をかけてきてくれる。おおごとになっているが、煙は漂っていないし、においもしないので、どうなっているんだろう???で、しばし真夜中の東京にひとりぽつんと佇む。結局今回も誤作動だと判明したのには安心したが、管理会社には早めにきちんと対応して欲しい。

さて海や山が、おいでおいでと呼びかけてくるような季節がやってきた。真夜中の火災訓練みたいな非日常はあまり経験したくないが、気分を入れ替えたり、体を休められる時間や場所に出会えますように。すてきな週末を!

ご機嫌なステージだが、客席もすごい。わかりやすいところではpaul, ringoにyoko onoまで。(paulは2018年9月7日に新譜発売予定!)


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<ごはん日記>